漆について

2025-12-27 16:14:00

お正月と漆

年末や年越しで、漆器を使う機会が増えると思います。

「漆器はもったいなくて、お正月しか使わないの」という言葉、

何度も聞いたことがありますが、漆側の人間としては、

日常に使っていただく方がずっとお勧めです。

使うことで、適度に漆器に水分や油分が入り、長持ちするのです。

漆器は乾燥が苦手なので、ずっと放っておいてしまうと、

急に割れてしまうこともあるのです。

お家の漆器、もったいなのならば、お正月だけでなく、

是非、日常で、お使いくださいますと幸いです。

 

2025-07-28 12:43:00

漆の乾き方

漆が乾く時に必要なのは、乾燥ではなく、湿度。不思議な液体です。

酵素が働いているようです。

暖かさも必要で、温度は28度、湿度は70%くらいが最適でしょうか。

石垣島は絶好の漆制作場所なのです。

半面、作業中に乾きすぎてひどい目(予想に反して乾きすぎ、全部やり直し)にあったこともあります。

内地ですと、冬には乾かす場所にひよこ電球をいれたり、

霧吹きを使ったりと、なかなか大変ですが、乾きすぎても大変なので、

どこが漆の作業場所が良いかは、人それぞれなのかもしれませんね。

酵素が働いていて、お世話も必要。漆は、生きているのだな~と思います。

2025-06-26 15:46:00

漆が学べるところ

よくお客様に「どこで漆を学ばれたの?」と聞かれます。

私は、香川県の漆の学校で学びました。

3年間、普通の学生のように、月から金まで、朝から夕方までびっしりでした。

私の知識では、漆だけの専門学校のようなところは、

香川県と、石川県だけのはずです。

他に伝統工芸学部、漆学科みたいなところは

日本全国ちょこちょこあります。(陶芸科とか、織物科なども併設)

沖縄にもあり、お邪魔したこともあります。

県によって、技法が様々ありますが、

香川県は彫ることと、色漆を使うことを得意としていました。

なので、うちのギャラリーには緑色とか、黄色、青色の漆の品が置いてあります。

「漆って黒と赤だけかと思った」とよく言われるのですが、

漆の樹液(茶色)に、顔料や染料を入れるので、色々な色が出来ます。

しかし、ベースが茶色なので、すこし濁るというか、落ち着きが出ます。

特に白色はベージュな感じの色に基本なります。

上品で、柔らかな印象な漆の色々です。

2025-05-01 12:46:00

日本(本州)の漆と石垣島の漆。

私の知ってる限りでは、樹液として利用されている漆の木は、世界で2種類のようです。

日本、いわゆる内地で採れる漆(中国産や韓国産?)も同じのはず。

寒さが厳しくても育つ漆です。

もう一つは、東南アジアで採れる漆です。

ベトナムや、ミャンマーに行かれた方はご存じと思いますが、

よくお土産物屋さんで漆の製品を見ます。

この漆はゴムのような感じが強く、日本や中国の漆と感触がかなり違うようです。

昔、石垣島にあったであろう漆の木、気候的に、こちらの東南アジア漆ではないかと

推測しますが、もしかして、独自の生態を持つ、石垣漆の可能性も捨てきれません。

2025-04-02 15:54:00

石垣島に漆はあるの?

「石垣島に漆はあるの?」と良く聞かれます。

答えは「ない」ですね。

昔は「うるしやま」という名の山があったそうなので、

あったらしい(栽培していた?)とは聞いています。

もしかしたら誰も知らないだけで、山の奥にひっそりと生息しているかもしれません。

地元の方のいう「うるし」は、いわゆるハゼで、

石垣島では珍しく紅葉してくれるので、私たちの目を楽しませてくれます。

ちなみにマンゴーもウルシ科なので、かぶれに弱い方は

食べ過ぎるとかぶれます。

うちの庭で漆の株を植えたこともあったのですが、

気候が合わないのか、消滅しました。残念です。

 

1 2